ラストメート検証結果#1


沖縄電力での10年・防さび効果、実証試験


2009年5月に、沖縄電力様との提携で開始した、送電鉄塔実機を使用してのほぼ11年に及ぶ防さび塗料の耐久試験が2019年11月無事完了し、合格致しました。


ところが送電鉄塔に塗装の際、偶然にも鉄塔の脇の農家の敷地に、11年前の時点で既に30年経過し、重度の錆に包まれた鉄柱を見付け、防さびコートに新たな工夫を加えた塗料を、下地処理無しで、敢えて直接、錆の上から鉄柱全周に地上から中程まで約1m錆の先端部が隠れる位の膜厚で、多数有った瘤錆なども除去せず そのまま錆の頭が隠れるくらいの膜厚で1回だけ塗装致しました。




10年後の2019年の暮れ、送電鉄塔と同時に、その塗装結果を確認したところ、送電鉄塔の耐久試験結果で革新的事実が判明致しました。送電鉄塔の耐久試験は、それなりの前処理を経ての試験ですから、弊社としては結果に対して十分自信の有った試験と言えるものでした。



ところが、農家の鉄柱で行った試験結果は、弊社でも予測だにしなかった、

これまでの防さび塗料の常識【をきれいに落としてから塗装すると】いう業界常識を完全に覆す様な事件でした。


即ち、錆が「ラストメート」閉塞されて全く進行せず、その上、塗料の状態は見かけ上、もらい錆(上部の錆が流れ落ちて塗膜の上を赤錆で変色させた状態で実際には錆びていない状態)で覆われ、あたかも錆に浸食された様な状態でしたが、クリーニングしても、全く変化が無く、今後20年でもその状態を維持出来るのでは、と思われるものでした。


仮に、錆びていない状態の鉄柱に、同様の塗装を行ったとしても,この沖縄の厳しい環境では、塗料との境目から錆が塗膜の下に潜り込んで行くのが常識的な見方ですが、この場合は、既に30年間の錆が鉄柱全面に発錆していて、それを下地にして、しかも柱の先端までの全面では無く地面から1mの高さ迄の塗装ですから、通常であれば、塗料の真下に苔が生えた様にびっしり錆が連なっていて、塗料との境界線から空気、水は十分に通過し、塗料を上に乗せたまま、錆は成長出来る筈と思うのがこれまでの常識でした。ところが現実は全く異なり、塗料の下の錆は全面的に閉塞状態と化してしまいました。


この鉄柱は、畑の地主様にご了解を頂き、切断して弊社に運び、今後のより精密な検証の為に、そのままの状態で、大切保管し、屋外に晒して今後の状態を観察致して居ります。弊社がこの様な実験に踏み切ったのは、今回実証された

の前身である、防錆塗料(送電鉄塔に塗られた塗料)は、錆の上から塗っても4~5年は効果があった経験が有るからで、全く根拠のない実験ではありませんでしたが、これ程迄に進化した塗料になるとは思っても居ませんでした。この塗料の出現により、今後の塗装システムは大幅に変わって行くだろうと思います。丁度この度のコロナ禍で社会の仕組みも変化せざるを得ない状況下に置かれていますが、今回の全く新しい概念の塗料の出現により、従来の重防食と言えば、4~5層にも及ぶ重厚な塗膜を連想しますが、一回塗りまでは申しませんが、せめて2回塗りで防食可能となれば、どれだけの経済効果を生むか計り知れません。

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